ホリーたたみのレースリポート

Q!MARU SPECIAL CUP In SUGO 第1戦 1997年8月24日

ついに、久しぶりのFK9のレースだ。私は、当然ドライバーとして参加するが、大会運営・アナウンスと
忙しいのも事実である。(アナウンサーをつけてくれた佐々木恵一さんに感謝してます)

当日、好天に恵まれこの大会が好スタートが切れそうな予感である。
参加台数はFK9が9台、ミニバイクが24台。短期間の準備の割にはよくも集まったものだ。

フリー走行
殆どのメンバーが菅生は初走行。私もコントロールタワーの上から見ていたが、まだまだラインが怪しい。
大体の車の後ろを付いて走ってみたが、やはりコーナーでのもたつきが見られるようだ。特筆すべきは
上山号のストレートスピードの伸び!!あっと言う間に追いついてくる。しかし、フレームに歪みがあるのか
コーナーでは遅いようだ。

タイムトライアル
10分間のフリーの計測。1分5秒台はすぐに出る。菅生は1コーナーに電光掲示板があるので、ラップタイム
や、順位が分かり易い。しかし、ここで4秒台に入れてきたのはNo.7千葉昭寛。私も一度は逆転するが、再度
逆転され、トップを譲ることとなる。その差0.075秒の1'04.605。「2位狙いさ」と言っていた大坂英雄はなんと8番手。
しかし、このあとの予選ヒート、5秒台6秒台は激しいバトルとなるだろう。

予選ヒート
1番グリッドはゴミの多いイン側。アウトからかぶせて行くしかないだろう。
絶妙なスタート、1コーナー手前では千葉の前に出るが、千葉の加速はすごい。軽量化されたドライバーが(笑)
物を言う。そのままオープニングラップは、千葉・堀籠・大場と続く。2周目に順位を入れ替えることに成功するが
千葉も負けては居ない。1コーナーまでに並びかけてくるが、アウトからかぶせていく。何度かそのような展開の後
ついに、千葉が2コーナーで堀籠の前に出る。しかし、3コーナーをコンパクトにまとめた堀籠が4コーナーのブレー
キング勝負でインを刺してトップを守る。そのあと、10週目あたりから体力かマシンかどちらかがタレた千葉は2位
キープ。4コーナーでの勝負に対して全日本カーターの矢竹は「堀籠さん大人げない」と言っていた。(笑)
佐藤剛と佐藤龍哉は奥のコーナーで接触。両佐藤は後方からの追い上げとなる。TT8位の大坂は4番グリッドを
獲得。決勝に期待をつなぐ。

決勝ヒート
先ほどの予選ヒート同様に、千葉と堀籠の争いになるだろう。スタート練習をしていた堀籠は、1コーナーまでまっすぐ
加速。なんと千葉は殆ど加速しない!!。どうやら駆動系にトラブルを抱えてたようだ。2番手には予選3位の大場が
続く。2周3周と大場が粘るが1周ごとに徐々に離れていく。堀籠は独走態勢。代わって3番手に上がったのは、予選
でスピンを喫した佐藤剛。大場伸一郎とのデッドヒートを繰り広げる。一時は2位に上がるも、その戦いを制したのは
FK9で初の本格的レースだった大場伸一郎。結局ベストラップ1'04.069のコースレコード(あたりまえか)の堀籠が2位
に26秒の大差を付けて優勝。セナのヘルメットとブラジル国旗がコースを1周する。表彰台では、シャンパンをかぶる
パフォーマンスも見せた。

堀籠琢巳プロフィール
1965年4月3日 宮城県仙台市生まれ
1994年にフォーミュランド仙台でFK−9デビュー
1995年Y’sカフェカップ 優勝3回 ランキング2位
1996年6戦全勝

堀籠選手のインタビュー
「スタート直後は千葉選手が見えなかったので、ぴったり後ろにいるものと思っていた。最後の5周ぐらいは振動が激しく
いつエンジンが壊れるかとビクビクしながら走っていた。最終ラップでは、セナが走ったコースだということや、今回のレー
スが無事開催できたことなどがいろいろと思い出されて、涙で前が見えなかったよ。今回の勝利は、セナと、応援してくれた
妻であり、チームKUMIのオーナーでもある久美に捧げたい」

*今回はニフティのスタイルで書いてみました・・・・笑