この図はYAMAHA JOG 90のエンジン(CY90Z)性能曲線です。

もちろんFK−9に搭載されているものと同じです。しかし、このグラフの全てが役に立つとは言えません。

理由はいろいろありますが、まず左のグラフからは車速はあてになりません。
なぜならFK-9とJOG 90ではギヤ比がちがう(タイヤも含む最終減速比)からです。
そしてよく見ると最高速度も80km/hになっています。これはちょっと「合わせました」って感じですよね。
(ここでいう最高速とは、走行抵抗が0%の位置でのエンジン出力を見れば、下の軸に速度が出ます)
右側のグラフはエンジン単体のグラフなのでこれはなかなか信用がおけます。


さて、そのグラフの見方なんですが、まず左側のグラフでは山が二つあります。
この山は後輪駆動力と車速を表しておりますがそのときのギヤ比が最大と最小の直線に現れています。
この直線はそのギヤ比の時の車速とエンジン回転数を表します。そして、山の頂点が点線で結ばれているのは、
ギヤ比が連続で変化していることを表しております。
右上がりの曲線は走行抵抗を表していて 0%の時が平地に近い状態と考えてください。
つまり、このグラフでは「ギヤ比の変化によって対車速の後輪駆動力と回転数の違い」がわかるのです。

具体的には加速していくときは、後輪駆動力が最大のちょっと手前まで最大のギヤ比でいることがいいのですから、
20km/hまでは最大ギヤ比で約6000rpmまで回して、
そこからはその回転数を維持しつつ60km/hまで加速するのが一番いいという様にわかります。

右のグラフではもっと具体的に最大トルクと最大出力が出ていますので
7000rpm以上で加速していくことは無意味であることを裏付けております。

ただし、ここで言う燃料消費率はただ単に回転数だけの問題ですので、
7000rpmを維持していくことは「車速と走行距離」には反映されませんので
普通はもっと下の回転数を使っている方がずっと燃費はいいです。


気がついたでしょうか?

もう部品交換をしている人にはわかると思いますが、ウェイトローラーの交換をするときは
「加速状態」で7000rpmから6500rpmを目標にしなければいけないんです。

ちなみに、ノーマル状態では4500rpmから5200rpmで変速しているようです。
つまり新車状態であっても「デチューン」されているんです。

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