Fourth Gate Open の謎最終更新1998/09/04
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ウルトラセブンの魅力の一つに、メカニック映像があげられます。
そして、基地内のアナウンスSEが雰囲気を一層盛り上げていました。

このアナウンスSEですが、子供の頃の素朴な疑問として
「本当はなんと言っているのだろうか?」
と、悩んでいたものでした。

その答えは、私が確か中学生頃の雑誌に書かれていました。
「Fourth Gate Open!!」4番ゲートの扉を開け・・・か。。。。

そして、別の雑誌では、満田監督の思い出話として
・・・・あのアナウンスは、本職のアナウンサーにやらせてみたところ、どうも雰囲気が違っていたので
「こうやるんだよ」、と私が喋った物がOKテイクになったんです・・・・と、書かれていました。

「そうか、満田監督がFourth Gate Openと言っていたのか・・・」
これは、殆どのウルトラファンには定説になり、私も含めて信じられてきました。
そして、円谷30周年記念CDに、このアナウンス素材は収録されました。

しかし、
たまたまLDを見ていた私は、意外なことに気が付いてしまったのです。

テレビなどの満田氏の声から判断すると、CDに収録されている声は、確かに「満田氏の声」のようです。
ところが、第1話から既に「別の声」が使用されているのです。

満田氏バージョン   第1話バージョン
まず、第1に違うのは喋るタイミングと、音程です。
明らかに第1話バージョンの方が「ゆっくり」で「低い声」なのです。
で、これをテープスピードの関係かと思いましたが、満田氏バージョンをスローにすると
テンポが合う倍率では音程は低すぎてしまうのです。
ですから、全くの別物(別人の声)であると考えられます。

次に、第1話バージョンの「gate」の部分をよく聞いてみると
「ゲート」や「ゲイト」ではなく、明らかに「ゲイツ」と聞こえます。
また、「フォース」の「ォー」の部分も「ォゥ」と聞こえるのです。

では、別の視点から見てみましょう。
「Gate」と思われていた部分が、担当したアナウンサーでは「Gates」と発音していたとします。
他にも、台詞はありましたので、たぶん「台本」なり、それに近いメモがあったと想像されます。
この台本は、アナウンサーが「ゲイツ」、満田氏が「ゲート」と言っていることから
日本語(カタカナ)ではなく、英語で書かれていたと想像されます。
台本の誤記を、わざわざ複数形の S を付けて読む必要はなく、逆に満田氏が読み落とした可能性の方が高いために
(あくまでも、一般的に考えた可能性です。満田氏の語学力を評価しているのではありません)
アナウンサーの発音が台本そのままであった、と考えるのが自然です。

このことから、台本には「○ォゥス Gates Open」と書かれていたと想像できます。

次に、「○ォゥス」の部分ですが、はたして「Fourth」であったかどうか。
ここでは、英語の文法的な解釈はしません。
なぜなら、あまりにもわかりやすい単語を並べているだけに思えるからです。
少々の英単語の知識から「それなりの台詞」を書き並べた。。。

ここで、「1st」とか「3rd」を通り越して、「4th」が思いつくでしょうか?
私にはどう考えても、そうは思えないのです。
複数の扉がある、と言うことを表現したくても「2nd」とか「3rd」の方が聞き易いと思いませんか?

また、「Gates」と言っていた(台本には書いてあった)ことは、ほぼ確実でしょうから
「複数」という考えがあって、単語を選んでいたと思われます。


もう一度、 満田氏バージョン を聞き直してみて下さい。
「Gates」を「ゲート」と言う発想で読んでしまうとすれば、「Fourth」は「フォース」と読むことでしょう。
でも、どう聞いても「フォス ゲイト 〜」と聞こえるのです。

簡単な単語で、複数を想定していて、実際は「○ォゥス」の発音で、日本人的には「○ォス」の単語・・・・
これは、「Both Gates Open」というのが本当だったのではないでしょうか?



満田氏の談話として、「私が喋った」と言う記述と、「Fourth 〜」のようだ、という記述を完全に混同していました。
しかし、よくよく考えてみると、私の記憶の限りでは
満田氏の談話で「私が Fourth Gate 〜 と喋った」という記述は無かったのです。

ですから、私の結論としては、
台本には「Both Gates Open」と書いてあった。
1stテイクでは、その通りに喋っている。
満田氏が代わって「ボス ゲイト オープン」と喋った。

・・・・・というものです。。。。

もう一度聞き比べて下さい。


満田氏バージョン   第1話バージョン


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