ドライビングポジション

これはFK−9に限ったことではなく、カート全般にいえますが、初心者ほど体を内側に倒しがちです。 これでは遅くなります。コーナーリングの際は4輪であるということが安定性がある反面ロスが非常に大きいものです。特にカートのリアタイヤは直結されているので、コーナーでの内外輪の差は事実上消せません。
つまり、コーナーでは外側のタイアの方が内側のタイアより多く移動するために、その回転差を付けてやらなければならないのです。そこで遠心力と慣性を利用して、外側のタイヤで走っていくようにするのです。つまり、コーナーでのドライビングポジションは外側のお尻と背中でシートに乗るようにして、内側の後輪を浮かせるつもりでなければならないのです。テールスライドさせて走行するのは「ドリフト走行!!」なんて言って、かっこよく見えがちですが、実際はものすごく遅いんですよ。

ついでですが、タイアのグリップという点からも見逃せないことがあります。普通、摩擦力というのは移動が行われるほど(滑れば滑るほど)小さくなり、尚更滑りやすくなるものです。コーナーで内外輪を接地させてしまうと、滑りの量が増えてしまい(それがないと、内外輪の移動差が消せない)尚更グリップが失われると言う結果になります。

また、重心移動は左右だけではなく、前後にも有効です。テールスライドしやすいところでは、すこしシートに寝そべる感じが有効かもしれません。クイックなコーナーでは、少しからだを起こした方が前輪のグリップが増すはずです。

ここいらへんは、自動車のそれよりバイクやスキーに通じるかもしれません。

実際に練習するときは

とにかく、ダラダラ走っていてはいけません。

タイムを意識する以前にコーナー1つ1つをどのようにクリアーしていくかをいつも考えて走ることが大切です。ちなみに、前を速い人に走ってもらいましょう。必ずタイムがあがっているはずです。しかし、それはベストラインをついて行っているだけなのです。常にそれを再現できなければタイムはあがらないでしょう。


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