2つの主題歌
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ご存じのことかと思いますが、ウルトラセブンの歌は、2つ存在していました。

当時の背景を推測すると、ウルトラマンの時に主題歌と副主題歌が明確ではなかったように思われます。
歌詞を考えると特捜隊の歌の方がウルトラマンを表現していて、主題歌の方はその逆のようにも思えます。
これは、円谷プロ側が選考時に混乱があって無理矢理歌詞あわせをしたとも考えられます。
これが理由になったかどうかは定かではありませんが、セブンの主題歌選考は
2種類の主題歌を作って、子供達に聞かせてみて反応が良かった方を選択するという大変贅沢な方法が採られました。
そして、その選考で落ちてしまったものが、現在 「ウルトラセブンの歌Part2」 として聴かれる物です。
カラオケ自体は、作品本編に3回登場します。明らかにほかのBGMと出来が違うので、子供心にもよく記憶しております。


・・・・Tackmix注・・・・
そんな子供の記憶なんか薄れた頃KINGのBGM LPがリリースされ、
「Part 2とはなんだ?」と針を置いた瞬間
あの「カッコイイ」と感じた曲が流れてきて、たまげました。(^^;



しかし、採用版の「ウルトラセブンの歌」にも2つのバージョンがあるのです。

当時既に、最初にカラオケを録音しておいて、後で歌を重ねるという手法は出来ていました。
(現に、ウルトラマンでも各種ボーカルバージョンがあります。)
その、ボーカルの録音方法の違いで2つのバージョンが区別されています。
1つは、当時EP等でよく採用されていたらしいAタイプ。
録音時のマスターテープには「NGになりましたので後日取り直します」と記載されています。
が、なぜかEP等ではこちらのリリースが多く、たくさんのCDに収録されていました。

Tackmix 注・・・私が子供の頃に買ってもらったEPや、主題歌集と言われるLPでは、
このバージョンを聞いたことがありませんでした。このことが後で大きな意味を持ってきます。

このAタイプの特徴は、以下のような部分です。
みすず児童合唱団が途中で休んでいない。
冒頭の「セブン、セブン〜」が張り切っていて、しかも2番では揃っていない。
歌とカラオケのエコーのバランスが悪い(カラオケが引っ込みすぎている)
1番の「遙かな星が」の「が」が「GA」と歌っている。
(Bタイプでは、「nGA」つまり鼻濁音の「が」に直されている。「ガメラ」の「GA」と「僕が」の「nGA」)
・・・・Tackmix注・・・・
このエコーに関しては、逆にボーカルを際だたせて聞こえるためか
「音質がよい」と勘違いされて、EP等での採用となる理由になったようです。

そして後日同じカラオケを使ってもう一度ボーカル入れが行われたバージョン。
これが、Bタイプと言われる物で、音質的には、TV用バージョンに近い仕上がりです。
上記部分の他に2番の歌詞「エースだセブン」と3番の「ヒーローセブン」が入れ替えられています。
ここで、両タイプの違いを聴いてみましょう。
  Aタイプ Bタイプ
みすずが休む real audio real audio
2番セブンセブン real audio real audio
遙かな星GA(が) real audio real audio

音質や休む部分などから考えると、放送されたTVサイズはBタイプと同様な物と考えられます。

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