ベストの定義



ついに、ツッコミ無しのBタイプがリリースされました。(!)

ミレニアム ウルトラマン ベスト
東芝EMI TYCY-10041〜42

が、これは、ちと訳有りです。
実は、この2枚組CDでは既存の旧音源との差別化を図るために
大幅なリマスタリングが施されています。
判りやすく言うと、音質が大きく変わっているのです。
その際に、セブンのツッコミ部分がコピーによって直されたと思うのです。
もっとも、どちらが最初の理由になったのかは定かではないですが・・・

現在の音楽はリリースされるまでに少なくとも2回の音質変化がなされます。
1回目は、マルチトラック状態での「音楽製作」としてのミックスダウン
そして、2回目がCD等になる際に聴きやすくするためのマスタリングです。

昔の音源を、マスタリングの際に大幅な聴感補正が行われる場合があります。
今回のケースはそれよりも更に積極的に音質変更が行われました。
聴いた感じでは、ダイナミックな感じがして細かい音像がはっきりしてきています。
たぶん逆位相歪みとかのテクニックだと思います。
例えば、ディエッサーとかエキサイター・エンハンサー・・・
そんな感じです。

さて、件の「ウルトラセブンの歌」ですが、
元となったのは、通常リリースされている「ウルトラセブンの歌(Bタイプ)」のようです。
イントロ冒頭のノイズが同じでした。
この「ツッコミ」のテープを元にコピーで補完したと思われます。

ですから、純粋に「ツッコミ無しが見つかった」訳ではありません。

オリジナル至上主義をどこで線引きするかという事になってくるのですが
既に書いたように、音が変わるのが当然であると考えれば
一番理想に近いリリースがされたことに
素直に喜びたいと思います。
なんとも、ダイナミックなBタイプが聴けるのは間違いないです。

これは、私が保証いたします。


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